しんやの刃

深夜のヒソヒソばなし

映画のはなし⑩

お薦め映画🎬【JOKER】

 ベネチア国際映画祭にて最高賞«金獅子賞»を獲得。更には第92回アカデミー賞にて11部門にノミネートされ、主人公を演じたホアキン・フェニックスは主演男優賞を獲得した、アメコミ映画としては初の快挙で尚且つ、全世界で記録的大ヒットした映画史に残る超ヒット作品であると同時に、物議を醸した問題作品でもあります💦

 まずこのジョーカーとは、知る人ぞ知るバットマンの宿敵である。狂気に満ちた残虐非道のヴィランであるが、なぜそうなったのか?という、その過程を描いた物語です。

 あらすじは・・・コメディアンを夢見る心優しい気弱な中年男性・アーサー。彼は道化師の仕事で得た低賃金で生計を立て、病気の老母の面倒を看ながら小さなアパートで二人暮らしをしていた。しかし彼は重度の精神疾患を抱えており、更に、極度に緊張すると意に反して笑い出してしまうという奇病のせいで周囲から不気味がられていた。だがそれでも彼は、市の社会福祉による女性相談員の定期的なカウンセリングと、向精神薬の投薬を唯一の支えに、コメディアンを目指して困窮に耐えながら生活していた。

 しかし、そんな彼の人生はある事をきっかけに雪崩の様に一気に崩れていく。突然の解雇により生活は超困窮に。母が脳卒中で倒れて緊急入院。幼少期に父親による虐待が発覚、それを母が黙認していたという事実。市の福祉予算削減によりカウンセリングも向精神薬の投薬も打ち切りに。更に加えて、尊敬する大物コメディアンに面前で馬鹿にされた事により、彼の心は絶望のどん底に落とされてしまう。それにより、内に秘めていた狂気の心が彼を急速に変貌させていく・・・そして遂に、彼は自らジョーカーと名乗って凶悪な事件を起こしてしたあげく、暴動を起こす底辺層の群衆の中で立ち上がり悪のカリスマ的存在となるのであった。。。。と、これが主なあらすじです。

 率直に言えば、この作品は格差社会における底辺層視点で描いた物語なんです。なのでこの作品に登場する富裕層的立場の者は皆、ムカつく奴ばかりです(笑)

 バットマンシリーズでは慈善家で人格者である筈のトーマス・ウェイン(ブルースの父親)や、温厚で優しいアルフレッド(執事)は貧困層を見下す凄く嫌な奴として描かれています。おまけにウェイン産業のエリート社員たちも嫌な奴らで(笑)

 この作品の世界観は現実社会そのものである。なので、観る人によってアーサーの生き様に共感してしまう人が多かったのが結果的に大ヒットに繋がったのかもしれない🖤

 

 ★お気に入りの名言・・・・

「is it just me. or is it getting crazier out there?」(アーサー)

↪「狂っているのは僕か、それとも世の中なのか?」

「you wouldn't ret it」(〃)

↪「君には解らないさ」

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