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オカルトのはなし④

怪奇事件ファイル4【赤城神社主婦失踪事件】

 事の起こりは1998年5月3日。群馬県前橋市にある三夜沢赤城神社へ参拝に訪れた主婦が、謎の失踪を遂げたという不思議な事件について考えたいと思います。

 千葉県在住の主婦・志塚法子さん(当時48歳)はその日、家族(夫、叔父、叔母、娘、孫、義母)と共に車で朝出発し、午前11時半頃にこの赤城神社へ到着しました。 

 生憎とこの日は雨で、父と叔父だけ車を降りて神社へ参拝に向かいました。他の5人は車に乗ったまま待機していましたが、暫くして法子さんが「せっかくだからお賽銭をあげてくる」と言い出し、財布から小銭だけを取り出して車を降り、先に向かった二人の後を追う様に参道を登っていったのだが、法子さんそれっきり戻らなかったのである。

 そして一向に戻らない法子さんを心配して、夫ら家族は手分けして付近を捜し回ったが全く見付からず、すぐに警察へ通報。それにより捜査員や地元消防団ら100人を総動員して1週間以上もかけて神社付近を隈なく捜索したり、聞き込みをしたのだが、手掛かり一つ掴めなかった。

 

不自然と思われる点

❓謎その1・・・GW中で参拝客が大勢いたにも拘わらず、目撃者が誰もいない。その時の法子さんの服装はピンクのセーターに、黒のスカート、青のサンダル。それに赤い傘を差していたので、非常に目立つ格好だと思うのだが・・・

❓謎その2・・・急に「お賽銭をあげてくる」と言って財布から取り出した小銭が、なぜか101円。この金額に何らかの意味が籠められていたのだろうか?

❓謎その3・・・↑上記の通り、小銭以外は何も持たずに車から降りている。いつも使用している補聴器や財布を車の中に置いたままで。

❓謎その4・・・ 参拝を終えて戻った父と叔父が法子さんを途中で見掛けていないのはなぜか?神社までの直線距離がたった100m程しかないにも拘わらず。

❓謎その5・・・事件当日、ちょうど同じ時間帯に別の参拝者が赤城神社の様子をビデオカメラで撮影していた事により情報提供された。そしてその映像には法子さんらしき人物が誰かに傘を差し出している姿が映り込んでいた。因みに、この映像を確認した家族は「これは別人」と否定。だが画像分析では極めて似ているという結果が出ている。

❓謎その6・・・ちょうどその頃、車から降りて駐車場で赤ん坊をあやしていた娘が、境内とは全く別方向にある林道で、赤い傘を差したまま佇む法子さんを目撃している。

❓謎その7・・・事件発生から半年以内に自宅のほうへ数回の無言電話があった。

 

 

幾つかの仮説

🕵🏻‍♀️仮説その1・・・『何者かによる拉致・誘拐』変質者やストーカーにより拉致された可能性もあるが、GW中で混雑している狭い境内で、不審人物、不審な物音や悲鳴、誰かと争っている場面を目撃した者は誰もいないらしいので✖

🕵🏻‍♀️仮説その2・・・『家族内トラブル』勿論、志塚家の隣近所や関係者にも捜査員が聞き込み調査をしているが、家庭内での揉め事を見聞きしたとの証言はないので✖

🕵🏻‍♀️仮説その3・・・『ガチの神隠し』昔から赤城山には大天狗が住んでいるとの言い伝えや、神隠し伝説もあったという。でもこの令和の時代にそれは無理があるので✖

🕵🏻‍♀️仮説その4・・・『自分から失踪』何らかの悩みを抱えていて失踪したのか、あるいは夫以外に好きな男性がいて共に駆け落ちしたのか?普段から思い悩んでいる様子もなく、愛人の存在を示す証言も全くない。だが、本人のみぞ知るでもしかしたら・・・

🕵🏻‍♀️仮説その5・・・『事件に巻き込まれた』何かの犯罪現場を目撃してしまい、口封じの為にその場から拉致されたのか?不審な目撃情報は全くないので✖

🕵🏻‍♀️仮説その6・・・『事故に遭った』この説は論外ですね。急な崖、陥没してる場所、流れの速い渓流などといった危険区域はこの付近にはないので✖

 

 今現在も、法子さんの家族は勿論のこと群馬県警でもチラシを配布するなどして情報提供を呼び掛けています。どうあれ法子さんが何処かで生存されている事を切に願うばかりです。

 

実際の赤城神社👇

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